もしかしてハント症候群?と疑ったらすぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
症状として顔面麻痺や顔のゆがみと共にに、耳の中や後に痛みの強い水疱が出来ているはずです。
早期に治療を始めれば、顔面麻痺やめまいも完治しやすくなりますよ!
ハント症候群の症状
ハント症候群というあまり聞き慣れない病気は、顔面が麻痺してしまう病気で、この病気を発見したのがハントという医師だっためこの病名が付けられました。
症状としては、いきなり顔の半分が動かなくなり曲がってしまうもので、ベル麻痺という同じく顔面麻痺の症状と似ています。
ただ、ハント症候群の場合には、耳や耳の穴、後ろに痛みを伴う水疱ができてしまうことが特徴です。
さらに、めまいやふらつき、耳鳴り、難聴、涙が少なくなったり味覚にも異常が見られることがあります。
ハント症候群の原因
ハント症候群の原因はハッキリとしており、それは水疱瘡のウイルスなんです。
子供の頃に水疱瘡にかかった人も多いと思いますが、水疱瘡は完治しても体内にはウイルスは住み続けているため、数年~数十年経過して何らかの理由でウイルスが再活性すると、顔面麻痺やめまい、耳周囲の水疱などを発症するハント症候群を引き起こしてしまうのです。
水疱瘡のウイルスと聞いてピン!と来た人もいるでしょうが、このウイルスが再活性化して起きる病気が帯状疱疹なんです。
ハント症候群の場合には、脳神経や顔面、耳の神経に沿って病変が見られる帯状疱疹のことなんですね。
ハント症候群の治療
ハント症候群の原因は、水疱瘡を起こすウイルスだということがハッキリと判っているので、治療には抗ウイルス薬が投与され、この薬の投与はなるべく早く行わなければいけないと言われています。
というのも、ハント症候群の顔面麻痺の完全治癒率は50~60%とあまり良くない数字が出ているんです。
また、抗ウイルス薬の治療も発症早期の段階だけ効果があると言われているので、もし自分がハント症候群なのかな?と思ったら、すぐに専門医に診てもらいましょう。
治療に行くのは、内科ではなくて耳鼻医咽喉科となります。